美肌・乾燥肌に有効な3泉質
環境省の浴用適応症では、皮膚乾燥症(乾燥肌)に有効な泉質として炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉の3種類が明記されています。それぞれ異なるメカニズムで肌を整えます。
炭酸水素イオンが古い角質を乳化・除去する「クレンジング効果」。つるつる肌への美人の湯
肌に塩分の薄い皮膜をつくり水分蒸散を抑制する「保湿コーティング効果」
カルシウムイオンの収れん作用が肌を引き締め、創傷回復を促す「傷の湯」
美肌に関わる温泉成分
化粧水の保湿成分と同様に肌の水分保持力を高めます。美肌で最も注目される成分です。
古い角質を乳化・除去するクレンジング作用を持ちます。
泉質別の美肌メカニズム
炭酸水素塩泉(重曹泉)は弱アルカリ性(pH 7.5〜9程度)が多く、肌の古い角質を穏やかに乳化・溶解します。湯上り後は皮膜がないため乾燥感を覚える方もいますが、この直後に塩化物泉または保湿ケアを組み合わせると効果的です。
塩化物泉では、湯上りにタオルで軽く押さえるように拭くと塩分コーティングが長時間持続します。乾燥肌・敏感肌の方、湯冷めしやすい方に特に向いています。
地図 & 成分Viewerで絞り込み
対象の泉質で絞り込んで、地図やリストから自分好みの温泉を探せます。成分Viewerで分析書の中身も見比べられます。
美肌目的の入浴のコツ
- 炭酸水素塩泉→塩化物泉の順で入浴すると「洗浄+保湿」の黄金コンビに(環境省マニュアル推奨)まず「美人の湯」とも呼ばれる炭酸水素塩泉で古い角質や皮脂を洗い流し、肌をなめらかにします。その後に塩化物泉に入ることで、塩の成分が肌をコーティングして潤いを閉じ込めます。この「洗浄+保湿」の組み合わせは、環境省も推奨する効果的な入浴法です。
- 湯上りに真湯で洗い流さないこと。成分が肌に残ることで保湿効果が持続温泉の有効成分は、湯上りに肌の表面に付着することで効果を発揮します。特に塩化物泉などの保湿効果が高い温泉では、成分が薄い膜となって水分の蒸発を防ぎます。真湯で洗い流すとこの効果が薄れるため、タオルで軽く押さえるように拭き上げましょう。
- 入浴時間は 10〜15分×2〜3回。長風呂は角質を傷める可能性があるため短め分割がベスト長時間お湯に浸かると、肌の潤いを保つ角質層がふやけて傷つきやすくなり、かえって乾燥を招くことがあります。美肌のためには、体への負担も少ない10〜15分程度の入浴を数回に分ける「分割浴」が、成分を効果的に吸収する上でも理想的です。
- 刺激の強い酸性泉・硫黄泉は美肌より殺菌・皮膚病向け。敏感肌の方はまず中性〜弱アルカリ性の泉質から酸性泉や硫黄泉は殺菌作用が強く、アトピー性皮膚炎などの特定の皮膚疾患に効果が期待される一方、健康な肌や敏感肌には刺激が強すぎることがあります。まずは肌への作用が穏やかな中性〜弱アルカリ性の泉質から試し、肌に合うか確認することをおすすめします。
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参考文献
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