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高血圧症(軽症)に対する温泉療法|全10泉質の適応と二酸化炭素泉の特長

公開 2026年5月6日·1分で読める

軽症高血圧症は全10泉質の一般適応症です。特に二酸化炭素泉(炭酸泉)は末梢血管を拡張し血圧を一時的に下げる効果が知られており、温泉医学で重要視されています。なお、重症の場合は入浴が禁忌となるため、必ず医師にご相談ください。

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目次
  1. 軽症高血圧症は全10泉質の一般適応症
  2. 二酸化炭素泉(炭酸泉)が特に注目される理由
  3. 高血圧症の方が温泉を利用する際のポイント

軽症高血圧症は全10泉質の一般適応症

環境省の温泉適応症では、「高血圧症(軽症)」は温泉一般の効果として全10泉質に共通する一般適応症として位置づけられています。温泉入浴の基本的な温熱・水圧・浮力効果が、軽度の血圧改善に寄与すると考えられています。

二酸化炭素泉(炭酸泉)が特に注目される理由

全泉質が一般適応症として認められる中、二酸化炭素泉は高血圧症への特異的な作用で温泉医学において特別な地位を占めます。

  • CO₂が皮膚から吸収され、末梢血管(細動脈)を直接拡張する
  • 末梢血管抵抗が低下することで、入浴中の血圧が一時的に低下する
  • ぬるめ(38〜40℃)での入浴が可能なため、熱い湯による血圧急上昇を避けられる
  • 心臓への負担が少なく、欧州では心臓リハビリにも活用されている

高血圧症の方が温泉を利用する際のポイント

  • 湯温は 40℃以下 を推奨。熱い湯(42℃以上)は交感神経刺激で血圧が急上昇するリスクあり
  • 長湯(15分以上の全身浴)は避け、半身浴・部分浴を活用する
  • 入浴前後の水分補給を忘れずに
  • 脱衣所・浴室の温度差(ヒートショック)に注意する
  • 食後1時間以内・飲酒後の入浴は避ける

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